「蕎楽亭」店主のひとり言。

神楽坂の蕎麦屋『蕎楽亭』 店主のひとり言ですよ。

メレンゲの気持ち?

「アッコにおまかせ」でおなじみの、M竜太さんが、ご近所ということもあり、最近よくいらして頂いております。かなりのそば好きで、私の師匠の「松翁」へは以前から、よく食べに行っていて、そのつながりで、うちにも来て頂いております。天ぷらを気に入っていただいたようで、いつも「天ざる。天ぷら多めね。」と注文していただいております。私にとっては、最高のほめ言葉!たまりません!

そんなMさんが今度『蕎楽亭』のそばと天ぷらがお気に入りということでTVで紹介して下さるらしいのです。

普段はTVの取材は忙しいということを言い訳に、「この日の、この時間しか駄目」とか、かなり強気なことを言って、出来るだけ逃げているのですが、今回はMさん推薦ということで、Mさんに恥をかかせないように頑張らなくては!

と言うのも、
私が「松翁」に修行に入って1ヶ月ぐらいのとき「アッコにおまかせ」で松翁の旦那がそばを打って出演者やゲストにそばを振舞うと言うのがあったんです。

朝8時に局の車でスタジオ入りして、準備・・・。そばをゆでるガスコンロ以外はすべて店と同じようにセットして・・・いや~書いてるだけでいやな思い出がよみがえって来ました。

しかも日曜日。松翁唯一の定休日。いい経験になると思って、やってはいたのですが、サラリーマンから蕎麦屋の修行に入って1ヶ月、まだ慣れ始めたかな~くらいのとき。  
身体はくたくたで・・・日曜日は貴重でした。

そんな、へこんだ状態の私だったのですが、Mさんは番組が始まる前、終わってからと松翁の旦那さんだけでなく、でっち小僧の私達にまで常に気を使ってくださって。。。
「日曜日、休みなのにすみませんね」と。
TVで見るあのままの気遣い。「あ、本物だ~。」と感動してしまいました。いや~うれしかったなー。

修行時代に、デッチの私に声をかけてくださった方とは、今でも主要取引先として色々と助けていただいているところが多いです。 そういう取引先は裏切らないし、裏切れない。

自分の店を出したときには、少しでもその方達に恩返しができたら。と、強く思ったものです。

今、うちの店に来ているメーカーさんや、売り込みに来ている業者さん達はうちの従業員とコミュニケーションとっているのかな~。

将来の繁盛店を取り逃がさないようにしたほうがいいよ~~っ。