「蕎楽亭」店主のひとり言。

神楽坂の蕎麦屋『蕎楽亭』 店主のひとり言ですよ。

松翁グループ。

先日、品川の鰹節メーカーさんの会社にお邪魔して倉庫を見せていただきました。
お邪魔したメンバーは、神田の「松翁」、本郷の「森の」、須田町の「萬蔵」、そして私、「蕎楽亭」の4人でした。

私は、ただの倉庫見学気分でしたが、どうも話がめんどくさそうな・・・
実は、商品に問題があるのではないか?というような事だったのですが・・・

会社、倉庫を見せていただき、製品管理、出荷責任者の専務のお話を聞き、自分は、私達がもらっている商品には一切問題ないと確信しました。

ま、自分はぜんぜん不満も無かったし、今いただいている節に非常に満足していましたから。。。
でも、1~2年前は大変でした・・・自分も今回問題になったことと同じようなクレームを鰹節メーカーさんに入れていました。

専門的な話になるので簡単に説明すると、鰹節(本枯節)というのは非常に奥が深い物で、カツオを釣る場所、釣り方、運搬方法、製造工程、保管でぜんぜん違う商品になってしまうのです。

うちの店で取引させていただいている鰹節メーカーさんはこれらの管理をすべて現地の生産者の方たちに細かく指示出し8年間かけて改善してきた、と言うことでした。

改善といっても、合理化して省いていた仕事を手間隙をかけた昔ながらの丁寧な仕事に戻させている、用は時代を逆戻り(戻るだけではなく、進んでもいるのですが)している感じでした。

自分が入れたクレームも今回と同じく、「燻臭」がすると言うことでした。
タール臭とでも言いますか、なんとも自分には好きではない、必要の無い香りでした。

3,4回、いや5,6回? 何回かは忘れましたが商品を変えてもらい、ようやく今の節にたどり着きました。 いや~満足満足。
しかーーし!! その節が、あと1回分の納品で終わってしまうということが、今回の倉庫見学でわかってしまったのです!!

「あーっ、これ、うちがもらっている節と同じ産地ですよね~。」『そうですよ。これは蕎楽亭さんにしか出さない商品ですから』「あれ?箱がこれしかないよ・・」『あーっ、そうなんですよ、これでこの商品終わりなんです。』「・・・・」

簡単に言うなよ~。でも天然のものだから仕方ないんだけどね。また自分にあった節を「スペシャル目利き専務」が見つけてくれるだろうと安心していますが。

鰹節メーカの専務はすごいですよ~、今まで納品してきた履歴を全部覚えていて、その商品の傾向で私の好みの節を探し出すんです! ちょっとしたストーカーですよね。

ですから今回のクレームもきっと解決すると思いますね。

解決の最終形は私にはもうわかっています。(鰹節削り機メーカーが、また儲かりますね)

松翁グループについて書こうと思っていたのに、ぜんぜん違うこと書いてしまった・・・。
明日以降に詳しく書くことにしましょう。